鶏そばといえば、白湯スープをベースとした白くてさっぱりしている状態が想像できますね。または透明に見えるような美しいスープに具材が綺麗にのっているそんなのがベースとしてあります。そんなわけで僕にとっての鶏そばはパンチが無くて、あっさりさっぱりしているのがもっぱらです。濃厚どろっとしたものは基本的には豚であるとそんな決めつけで長年過ごしていたわけです。
大学生のころ。いまからちょうど10年くらい前になるでしょうか。暑い盛りの頃、天下一品というラーメン屋と出会ったわけです。そのころはどんなラーメン屋であるかとか、そういった情報は乏しく、有名だけど行ったことのない店でした。鶏ガラとかそういった情報もなかったんですね。とにかく人によって好き嫌いがある店だと。そんな情報しかなかったわけです。
衝撃的でした。これが鶏ガラから作られているとははっきりいって思えませんでした。だってどろどろだもの。ポタージュスープを飲んでいるかのような濃厚さと粘度。これは濃い。どろどろ過ぎてラーメンを食べきるときにはスープがほとんど残ってない。そんな衝撃的な出会いを果たしたのが、はじめて天下一品との出会いでした。
時は流れて現在でありますが、そんな青春の味をやはり求めてしまうのが人情というものです。宇都宮にも天下一品って無いもんだろうかとある日ふと思うわけですね。これまで忘れていたはずなのに不思議なことに思い出すんです。思い出したら大変ですね。食べたくて仕方がない。東京に行くものかどうしようかまで悩みます。宇都宮にもあるんですね～。そんな天下一品のお話です。
天下一品ホームページ：こちら
天下一品
素晴らしきかな。素晴らしきかな。昔と変わらぬ見た目です。おしゃれなんだかおしゃれじゃないんだかわからない建物に真一文字のマークが入ってきます。車両侵入禁止のマークそのものですね。日の本に一品という意味で、天下一品ということなんでしょう。想像ですよ。でもそんな意味が込められているんだろうなとわかればいいのですから、そういった意味ではわかりやすいです。
駐車場は広いのですが、若干入りにくいんです。外側からは見えにくく中の様子がわかりにくい。そんなことが少し難点ではありますが、食べたいという気持ちには逆らえない。はやる気持ちを抑えて丁寧に運転して駐車します。
店内は若い男性客が結構いますね。これから戦いに挑むんだという心持ちなのかしかめっ面です。食べ慣れた美味しい病みつきの味を待って呆けているだけなのかもしれません。
ここはいつもどおりこってりを食べたいと思います。人によっては屋台の味だったり、さっぱりだったりするんだと思います。流石にポタージュスープそのものに近いですから、食べられるものを残さずいただくようにしたいところです。僕の大学なんかの側ですと学割なんかもあったんですが、そういったものは無いようですね。
御覧ください皆さん。これが本当に鶏そばなのかと疑いたくなるような見た目です。あいも変わらずの見た目で、全く信じられません。どろどろのスープに蓮華が刺さり、茶色過ぎて麺が見えません。シンプル・イズ・ベストということで、トッピングはあまりのせないのが僕の天下一品でのスタイルです。ただし、ご飯を忘れてはいけません。唐揚げも忘れずに。
濃厚なスープを味わいながら、懐かしさを感じます。あぁこれこれこれなんだよなぁ。これが僕の青春だった。今でも青春ですよ。いい年したおっさんですが、いまだってばりばり青春していますが、かつての青春が蘇っては消えていきます。懐かしさが走馬灯のように通り過ぎながら、中太麺の麺をすすります。どろどろ過ぎるので、ご飯にワンバンさせて、スープを少し落としてから食べるわけです。からあげ、米、麺というサイクルを繰り返していきます。どんどん加速していき、そしてなくなってしまいます。残ったスープを米にかけて雑炊風にしても美味しいですね。
綺麗に食べきりました。やはり昔からなのですが、スープは飲みきれませんね。すごい濃さなので、無理しないようにしましょう。流石に明日すぐにはこれないなぁ。お近くにお立ち寄りの際はお試しを。
行き方
天下一品さんは宇都宮大学の側、123号線沿いにあります。ですので、バスでも気軽に行ける場所になっています。夜遅くまで営業しています。大学生が好きな味なんでしょうね。
まった今度をおっ楽しみに～。ばぁい。
