宇都宮にラーメン屋が続々増えている。新しいお店ができるとそれだけ嬉しいが、結構な人気店だとなかなか入るのが難しい。中途半端な時間に晩御飯を食べることになって、せっかくだからとオオモリ製作所に向かった。
いつもは大変込み合っていたが、晩御飯の初めの時間に向かった。やはり結構半端な時間だったため並ぶことなく入ることができた。
自家製麵オオモリ製作所
オオモリ製作所は非常に気になっていた店だった。並ぶべきか、並ばざるべきか。そんなおりのチャンスである。いかない手はない。建物はおしゃれ。白を基調とした建物で、駐車場も広々としていた。
メニューはいろいろあるが、おすすめの上鶏つけそばとローストポーク丼、それに餃子を一皿頼む。連れはハマグリそばを注文した。
店内はものすごい広々としていた。これが全部満席になって、さらに行列もできるんだから、期待値が高まる。かなり明るく、きれいな内装なので、女性でも入店しやすい。
上鶏そばにローストポーク丼はむちゃくちゃうまそう。見た目がやばたにえん。ふわっと出汁粉の香りが漂い、食欲を刺激する。皿にあふれんばかりに盛られたチャーシューに、胸の高まりを抑えきれない。
連れのハマグリそば。こちらは非常にきれいな淡麗スープ。チャーシューのピンクが黄色いスープのアクセントになっている。貝出汁のかぐわしい香りに腹の虫がおさまらない。
ハマグリそばの麺は平打ちのちぢれ面。非常に出汁と絡み合って、とてもうまい。チャーシューがないのは、食べたからではなくって、別皿に寄せといただけです。別に僕に食べられないようにしたんじゃなくって、あまりにもチャーシューがピンクなので、怖いとのこと。確かに気になる人は気になるか。
ハマグリの出汁が利いたスープは絶品だった。優しくほのかに香る海の味。塩がそれを引き立て、引き締めていた。あっさりしていて、とてもうまい。
自分のつけ麺の番になって、ひとまずチャーシューをリフトする。最近は低温調理が主流になりつつあって、こうした赤さが残ったチャーシューが良く出回るようになった。低温調理のメリットはタンパク質が固まるか固まらないかの瀬戸際で火を入れること。そのため、ドリップが少なく、肉本来のうまみや柔らかさなんかが残っている。
つけ麵のスープにドボンとして、ぺろり。はぅん。うまたにえん。出汁の利いたスープにチャーシューのにくにくしさがダイレクトに下に響く。口の中いっぱいに広がる楽園。食欲魔人が降臨する。
鶏チャーシューもうまい。こちらも低温調理なのか、鶏むねだと思うが、ぱさつきはなく、チャーシューもみずみずしい。鶏のうまみが前面に出ている。
スープだけを飲んでみる。ずるりずるりらずるりらら。あふん。うまい。かつおの出汁が非常に主張してくる。こういった濃厚魚介出汁は増えているが、日本人にはたまらない味わいだな。蕎麦とはまた違った出汁のうまさをストレートに味わえる。
さておまちかね。麺とチャーシューの共演だ。麺は太麺。とっても腰があって、それでいてツルシコ。出汁の味と絡み合って幸せの交響曲。
忘れちゃいけないローストポーク丼。かかっているソースはローストビーフのソースだ。たまねぎのうまみが肉のうまみを引き立てる。ちょっとばかしの酸味が食欲をさそうアクセント。
そしてカリカリ餃子。餃子はたしかにうまかったが、こちらはどこかで食べたような味わい。オーソドックスな餃子だな。
口の中にこれでもかと詰め込むのが、つけ麺の時には好きです。ハムスターのように口をいっぱいに膨らませながら、もぐもぐする。とてつもなく幸せを感じる瞬間。食べているって気がするんだ。
幸せの時間はあっという間に終焉を迎える。出会いがあれば、別れがある。唐突に訪れた別れに、言葉を失う。あぁ。この時が永遠だったなら。なんてね。
お近くにお越しの際はぜひお試しを。
行き方

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。