親父ギャグ、それはダサいギャグの代名詞。
だけどオヤジギャクって韻を踏んでるから、ハイセンスなはずなんじゃね?なんでオヤジギャグとリア充たちの歌うかっこいい歌詞との違いが出てるのかちょっと考えてみっかっていうのが今回の主題。
そこ!つまんないとか言わない!!僕だってなんでこんなの思いつちゃったんだろうって少し思ってるんだから。
ひとまずオヤジギャクといえば
・フトンがふっとんだ
・アルミ缶の上にあるみかん
・ダジャレを言うのは誰じゃ
っていうのが有名所なんではなかろうか。
やっぱりそこはかとなく、哀愁を感じるのと、バツグンのセンスの無さを感じる。センスがないっていうけど、センスってなんだろうってよく思う。簡単に片付けるためにセンスっていう漠然とした言葉の中に、全部押し込めて臭いものにフタをしている感じ。

じゃあさぁひとまず有名所の人たちのギャグを見てみようよ。
或人のいはく、「裘は火にくべて燒きたりしかば、めら\/と燒けにしかば、かぐや姫逢ひ給はず。」といひければ、これを聞きてぞ、とげなきものをばあへなしとはいひける。
竹取物語
うん。何いってんのか全然わかんねぇ。
つまるところ「衣は燃えてしまったので、かぐや姫とは逢(あ)えなかった(=結婚できなかった)と言うことから、やり遂げられないことを「あへなし」と言うようになった。ということみたい。ここから現代のあえなく失敗したとかに使っているようだよ。
なんだろうこの差は。すっごい雅【みやび】。
雅ってどういう意味なのかよくわからんけどそこはかとなく感じるきらびやかな感じがする。というより現代に使っている言葉の発祥になるとかすっごい渾身のギャグだったんだな。
なんか頭の良さを感じるんだよな。
ぱっと思いついたものをとりあえず当てはめましたっていうのがオヤジギャグで、頭使っているのが雅ギャグってことか。
そのうちアルミ缶の上にあるみかんを指して、みかんがアルミになれないことを表す言葉とかには、うん。全くならない気がする。
次は歌とかで見てみようか。
調べるにあたって、きちんとダジャレと韻って定義があるみたい。
ダジャレっていうのは『母音と子音を合わせること』、韻っていうのは『母音をあわせること』という定義。
つまりダジャレはほぼ同じ言葉で繰り返しが表現されているけど意味が異なってたりする。韻っていうのは『あいうえお』という母音だけあっているけど、か行だったりさ行だったり違うということ。
うん。つまり韻のほうが広い範囲で言葉を選択できる分いろんな言葉が選択できるのか。
韻を極めた歌で有名なのが『ミスチル』。
『GIFT』を眺めてみよう。
【中略】僕は探していた最高のGIFTを 君が喜んだ姿をイメージしながら【中略】僕の両手がそれを渡す時 ふと謎が解けるといいな【割愛】
Mr.Chirdren GIFT
わかりましたかねぇ?
『ギフト』と『わたすときふと』が韻を踏まれています。
うん。めちゃくちゃかっこいい。そしてさり気ない感じがする。オヤジギャグってやっぱりさり気なくない感じですもんね。今ギャグいってますっていうのを全力で表現しています。
それに対して、韻っていうのはやはり雅だし、さりげない場合が多い。よく読まないと気づかないけど、音の聴こえ方が心地いいんです。うん。オヤジギャグをハイセンスっていうのは難しそうだな。
今回得た教訓。
オヤジギャグは韻を踏んでいて母音と子音が一致している高度なものだが、全面に主張するその姿が、儚げに移りすぎる。そのギャグを聞いている人が、その必死さを儚んでかわいそうに思い、哀愁を感じる。
かっこいい感じにするには、さりげない韻を踏み、音の心地よさだけを伝えるのが良い。

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。