シン・春夏冬広場

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問題解決用語が複雑なので関係を整理

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問題解決の用語はややこしい。仮説、課題、問題、目的など数多くの言葉が並び立つが、それぞれの関係性や何を表しているのかを整理しないと利用が困難。ごちゃごちゃになって、人それぞれで独自の解釈が生じ、すり合わせで時間を浪費する。各関係性を整理した。

 

※間違っていたらどしどし指摘してください。内容を吟味して修正します。文献に書かれているという指摘が理想です。

※少しずつ整理します。参考文献があれば、記載します。これまでの経験則からまずは作成しました。

 

課題解決の用語の関係性

問題とは現状と理想のギャップ。理想的にAであるべきなんだが現状はB。そのためAとBの間にはこれだけギャップがある、という状況を問題という。理想を実現することが目的だ。理想を達成する過程が目標である。例えばいついつまでに○○%を達成する。という形になる。

 

ではこの問題がいったい何が原因で発生しているのか?というのが原因分析である。原因が何パターンか出てきて、その原因を解決する手段が課題である。よく課題は原因とごちゃごちゃに扱われることが多い。なぜなぜを繰り返すのは原因分析と課題分析を何度も往復させることを指す。その間に行う思考実験が仮定。後ほど例示を考えたので、参考にしてほしい。

 

課題が絞られたら、いよいよ目的を達成するための手段の構築である。つまり問題を解決する課題の内最も確からしい手法これが仮説と言われる。書き方としてはAすればBになるはずと表現する。Aには絞り込まれた課題、Bには目的が入る。期限を設けて実現していくため、必ずしも目的を達成できない。そのため目標が必要になる。

 

問題解決用語の使用例

具体的に考えてみる。仮にオーディオ機器が壊れたことを想像してみよう。オーディオ機器の寿命が5年と設定されていたとして(メーカーが保証など)、それが1年で壊れてしまったとする。

 

理想:メーカーが定めた寿命まで商品が壊れないこと【寿命は5年】

現状:商品が保証している寿命より前に壊れた【1年で壊れた】

問題:寿命をまっとうせず商品が壊れた【4年寿命が残っているはず】

 

とそれぞれなってくる。理想的には規格として保証している状態まで壊れないようにしたい。また壊れ方も問題になることが多い。壊れ方が悪いとリコールになる。リコールはメーカーが商品を回収する。無償で修理する場合が多い。メーカーとしては打撃になる。理想、現状、問題は似たような文言になるため、数値を入れた方がどこに着目したものなのか、わかりやすい。

 

ここで例えばオーディオ機器のCD取り出し口が壊れたと仮定する。そのため電源が入らない場合を考えてみる。なお仮定した状況は理解できていないものとする。

 

原因

A:電源が入らない → コード破損、回路破損

B:読み取りセンサー故障 → 何らかのセンサー異常

C:ディスク噛み込み → ディスクの読み込み箇所の何らかの異常

 

がそれぞれ上がったとする。この場合、電源が入らない事実と事実が生じる原因を考えるべきだ。事実に基づいて真因を明らかにすることに主眼を置く。課題としては原因のそれぞれを確認する手段ということになる。

 

課題

A:電気系システムを調査し故障有無を確認する

B:センサーシステムを調査し故障有無を確認する

C:ディスクシステムを調査し故障有無を確認する

 

とそれぞれなる。このときシステムを確認し、データを分析していくとどうもBのセンサーシステムに異常が発生し、システム異常のフェールから安全のため電源が入らないということがわかったとする。それではなぜセンサー異常が発生したのか?というのがなぜなぜ分析だ(So What)。

 

原因

A:ごみかみ → センサーが読み取りエラー

B:組み立てエラー → 設定した仕様とことなる

C:断線&基盤故障 → 電源系の接続など

 

以上のことがわかったとすると課題としては以下になる。

 

課題

A:故障したセンサー部のごみつまりを調査し、エラーの再現が生じるか検討する

B:仕様の確認を行い、組み立て指示を調査する

C:故障が発生した電源システムを調査し、再現性を確認する

 

調査を行った結果として工場内で仕様の誤組立が生じていたとする。そうすると理想的にはまたなぜなぜ分析を行う必要があるが、ここでは割愛する。原因と課題の掘り下げのイメージは同じ場所をくるくる回すのではなく、問題解決の答えに向けてスパイラル状に収束していくイメージに近い。ここで1つの仮説が浮上してくる。

 

仮説:工場の組立ライン上で誤組立を回避する手段を構築すれば、故障がなくなる

 

以上が仮説になり、課題解決の手法として最も確からしいものになる。故障がなくなる手法としてはセンサーが壊れた場合でも冗長できるセンサーがあれば故障を回避できる。そのためどういったものが問題の解決に妥当であるかは目的を理解していなければ路頭に迷うことになる。

 

さて、最後に目的、目標の設定だ。

 

目的:商品が寿命として定めた寿命まで壊れないこと

目標

・期限Aまでに手法を構築して、故障が発生しないことを検証する

・期限Bまでに故障率を○○%以内に抑える

 

目標の設定として100%対応するのが理想的であるが、現実そうはならない(統計学的に明らか)。そうしたことをあらかじめ理解した上で○○%を目標と定めると宣言する。以上で一通りのタスクは終了。何かが壊れた場合にそれが壊れないためにはどうすればいいのっていうのを考えるのが最も簡単。なぜなぜ分析も想像しやすい。

 

例えば商品が売れない場合や新商品を考える場合には問題の原因を考えるために5Force分析やSWAT分析などをやるといいんじゃないのってことだと思ってる。新商品の場合にはお客さんの抱えている問題を想定して、その問題を解決する手段を構築すると新商品になる。

 

以上が問題解決用語の整理結果です。なにか問題があればおしえてちょーだい。

 

 参考文献1:イシューからはじめよ

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。