シン・春夏冬広場

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転スラに見る偉大なる指導者とは

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転生したらスライムだった件より引用

 

転生したらスライムだった件が絶好調だ。リムル・テンペストは、種族がスライムであり、かわいい系魔王であるが、そのすがすがしい生き様がかっこいい。転スラから学べることは大いにある。リムル・テンペストに学び、理想の指導者を目指そう。

 

 

ビジョンを示す

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転生したらスライムだった件1巻より引用

リムル・テンペストが初めに行ったことは、自分の理想【ビジョン】を伝えたことだ。ビジョンは先見性であり、未来志向である。魔物の群れにとって、自分より弱い魔物を劣等種として見下すことは当たり前のようだ。転スラの中に獣王国ユーラザニアという国があるが、強さこそ魔物のすべてであり、群れのボスが尊敬を集める。リムルははじめ、ユーラザニアの住人からスライム風情がとバカにされていた節があり、リムルの3つの理想は魔物たちにとって先見性があった。

 

ビジョンとは、迷った時の道しるべである。何かの判断に迷ったときに、ビジョンを元にして意思決定することは少なくない。わかりやすいものは、企業理念と同じようなものと考えて問題ないだろう。ビジョンが曖昧であると迷う。ビジョンは明確であり、具体的であり、あらゆる問題を包含するものであるべきだ。的外れなビジョンは存続を困難にさせ、抽象的な表現は勘違いを生む。ビジョンは未来志向であり、道しるべであり、具体的な表現である。

 

そうした中でリムル・テンペストは先見性があり、かつ具体的な要件をはじめに提示していた。それによって本人を苦しめることになるが、しかしビジョンを変えていないことから、あらゆる問題を包括した理想的な考えだったといえる。こうした行動を決めるための道しるべを指導者は提示する必要がある。

 

力を示す

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転生したらスライムだった件16巻より引用

口だけお化けが多い。たいした実力がないのに、理想ばかりが先行し具体的な方法論を言及しない口だけお化けのなんと多いことか。そういった人物に限って、いざ実行段階に入ると雲隠れを決め込み、木の葉の里の忍者になってしまう。口だけお化けの雲隠れ仙人は、相手にしない方が無難だ。

 

リムル・テンペストは、そういった人物ではない。むしろ魔王になれる実力を有した暴力の化身である。彼にすごまれたら、一般人などひとたまりもないだろう。しかし彼は理知的な人物だ。いやスラ物?だ。力なき理想など戯言だし、理想なき力は空虚だろう?ただ力の身を求める趣味なんざないんだよ。とまさに力の強大さを危惧したエラルド公を一蹴している。

 

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転生したらスライムだった件16巻より引用

 

この言葉はパスカルを引用している。力なき正義は無能であり、正義なき力は圧政である。という言葉をリスペクトしている。彼はもともと転生者であり、日本人であるため、こうした言葉が出てくるのだろう。

 

理想【ビジョン】を明確にし、それを実現するための力が伴わなければ、何も現実のものにすることが出来ないということを明示している。

 

利他的である

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転生したらスライムだった件16巻より引用

 

僕はこれが最も重要なのではないかと考えているが、1巻からずっとリムル・テンペストは暴力による支配を行っていない。そればかりではなく、襲ってきたベニマル、オークロード、ベスター、ユーラザニアの人々を次々と仲間に引き入れ、彼らの罪を実質不問としている。

 

この考え方は、三国志曹操孟徳の考え方に似ている。才あらば用いよだ。曹操孟徳は何か1つでも他より優れたものがあれば、たとえ罪人であっても不問にし、師事を得ていた。そうした優れた指導者としての資質をリムルからは学び取ることが出来る。

 

リムルは魔物たちの王だ。それは暴力の化身たちの王といっても過言ではないだろう。魔物たちは生活圏がことなり、文化も違う。しかしながらリムルはそんな中で彼らの話に耳を傾け、自分を盲目的に信じるのではなく、当事者たちで考えることを常に促している。部下を信頼しているのだ。誓約之王【ウリエル】を発現させた際に、彼らとの絆なのだと語っていることからも、部下【仲間】を大切にし、彼ら1人1人のやりたいことを支えていたことがわかる。

 

女性を要職につけ、彼女たちからの話にも耳を傾け、時にはおもちゃにされながらもコミュニケーションを図っている。自分が完璧でないことを常に示し、すべて部下に丸投げにする。困ったことが発生した際には助ける。その際に何を助けてほしいのかということをあらかじめ織り込んでから助けている。それがわかるのはユーラザニアが破壊されたときだろう。せかっくだから街道整備も含めて、前よりもいい場所にしようぜって普通の神経では言えないだろう。うまくいったら部下をほめる。自分の手柄という形をとらない。すべてが利他的なのである。他人の利益を最大限にすることの中に、自分の理想が含まれているというまさに理想的な指導者だ。

 

最後に

リムル・テンペストは最高の指導者だ。力を持ちながら、理想をとき、多様な魔物を採用している。そこには自分の利益の最大化ではなく、他人の利益を最大化することを理想とし、支配することなく、尊敬を集めている。まさに理想の王であり、指導者である。

 

リムルのような人物になれるようにすれば、きっと明日はいいことがあるに違いない。

 

参考文献

転生したらスライムだった件

もともと小説家になろうから出発したWeb小説であり、原作は完結している。その内容を加筆修正してライトノベルとして販売している。そのラノベが原作となった漫画であり、その素晴らしさは天井知らずだ。

 

 

〇多様性の科学

多様性の科学は僕にとって学びが多かった。この本に書かれていることを実践できれば、僕はまた1つ新しい自分になれる気がしている。まずはコミュ力を高めて、利他的な行動ができるように努めねばならない。

 

〇多文化世界

多文化世界は文化というものの数値化に挑んだ意欲的な作品であり、ホフステードなくして文化を語ることはできないと考えられる。文化を語るうえで、彼の著書を読むことなしに、語ることは難しいと言わざるを得ない。と個人的には考えているが、どうだろうか。

 

〇ビジョナリーカンパニー

ビジョナリーカンパニーは、長く続いている企業の謎に迫った作品だ。ビジョンを提示するだけでは、企業は存続できない。ビジョンを出した創業者がたとえいなくなったとしてもなぜ企業は存続できるのだろうか。その謎を明らかにしている。

 

 

蒼天航路

蒼天航路三国志曹操孟徳の人生を漫画にしたものだ。三国志は魏、呉、蜀からなり、その三国のそれぞれの指導者孫権文台、劉備玄徳、曹操孟徳の魅力を余すことなく伝えている最高の漫画だ。僕はその中の軍師郭嘉奉孝【カクカホウコウ】が異常に好きである。

 

 

 

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。