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【書評】地震や災害が怖いから自衛隊防災BOOKを読もう

 

自衛隊防災BOOK

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自衛隊防災BOOK 2

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地震がやたら多い日本に住んで40年がたとうとしている。その間に阪神淡路大震災東日本大震災など大きな地震に直面してきた。ここにきて、南海トラフ巨大地震が起きるかもとか東京直下地震が起きるかもとか言われている。日本に住んでいる限り、いや地球に生存する限り、自然災害というものに常に備えていかなければならない。

 

防災をテーマとして何回か本を紹介しようと考えた。それは何より自己防衛のためと、せっかく読んだのだから紹介しておきたいという思いからだ。東日本大震災の時には僕は神奈川県で生活していた。地面が横に揺れ動き、立体駐車場に止めていた自動車が滑落してきそうなほど揺れた。

 

停電は一時のものだったが、それでも生活インフラを分けていたことがあれほど役に立ったことはなかった。地震を経験してから、オール電化の家にしようと考えることはなくなった。停電していた時に唯一使えたのはガスだったからだ。運が良かったと言えなくもないが、電気がだめでもガスが、ガスがだめでも電気が使えるだけでも生活をすることが出来る。

 

こういった災害に見舞われたときに大切なものは、備えと被災時の知識だ。その点この自衛隊防災BOOKはどういったものを備えるべきかというものを取り上げているし、もし被災したときに例えばツナ缶やバターでランタンの変わりができるなど知っておけば、対処ができる知識を入手することが出来る。そういった被災時の知識が入念にちりばめられているのが本書である。

 

1冊目ということもあり、その内容自体は一貫性がないように見える。しかしながら、物資が乏しい場合に利用できる方法を知っているだけでも対処が異なる。例えば飲み水の確保にしても苔が生えていれば安全な水の可能性が高いとか、雪崩に巻き込まれた際にエアーポケットを作っておくと生存率が上がるというのは知っているだけで、いざというときに対処ができる簡単な知識である。そうしたその場にあれば利用できる簡単な防災知識が随所にちりばめられている。

 

長さをはかりたいときに1000円札の横側が15cm、1円玉が2cmであれば必要な長さのほとんどを知ることが出来る。1000円札を3つ折りにすれば5㎝だし、5等分に折ることが出来れば3cmだ。5等分に折るのにはコツがいる。まず半分に折り、そこから中心線に向かって織り込む。線を付けたらその線に向かって織り込む。最後にできた折り目に沿って折りたたんでいくと5等分になる。2cm、3cm、5cmがあれば大体の長さを知ることが可能だろう。

 

これまで調べてこなかった避難所の箇所についても調べることが出来た。各自衛官は実際に避難所まで歩いてみたり、年に1度自宅まで徒歩で帰宅してみたりするようだ。こうすることで、実際に歩いた際に難しことや、危険な場所などを発見することが出来き、救助活動や対処方法を考えるうえで参考にしているようだ。ぜひとも休みなどがある際には自分の住んでいる場所の避難所を調べたり、実際に足を運んでみたりしてみてほしい。子供と一緒に行ったりすることで、何か起きた場合には集合場所として決めておくと、出会えるようになる確率が上がるだろう。

 

www.city.utsunomiya.tochigi.jp

 

また自身の地域のハザードマップを確認するのも忘れずに。沿岸地域であれば、必ずどの程度の津波が発生するとどこまで浸水するなど被害が書かれている。横浜市であれば、山下公園に看板がついていたりするくらいメジャーなものだ。横浜で津波の心配があったときには元町の方に逃げよう。ハザードマップはこのように地域の危険な箇所がわかるようになっている。最近は地震の影響で、地面が液状化しやすい地域があったり、ゲリラ豪雨の影響で、土砂崩れが増えていたりする。定期的に確認すると安心だ。

 

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最近は非常食も発展しているようだ。スイーツ缶なるものがあり、自衛官は必ずこのスイーツ缶なるものを携帯しているのだとか。チョコレートのほかに確かに甘いものがあれば、被災した辛い状況でも、心をいやす手助けになるに違いない。

 

 

続きものだと思って防災BOOK2を買ったのだが、正直防災BOOK2の方が便利だ。災害別に項目がまとめられており、BOOK1で書かれていることはほとんどがBOOK2にも書かれている。

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。