シン・春夏冬広場

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日清のカップラーメンと父と菅総理

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前回は母との思い出を綴った。

 

カップラーメンは、父との思い出の味だ。小さい頃の週に1度の贅沢。値段からするとそんなことないのだが、カップラーメンを食べさせてもらえるのが、土曜日の昼に限られていた。なぜ土曜日なのかというと、母は教員をしており、父はサラリーマンだった。母はカップラーメンを食べさせることが健康上よくないものと考えていたためだった。当時は土曜日に学校があり、僕は昼前に帰ってきていたが、母は出勤していた。そのため、父とコソコソとジャンクフードに勤しんでいたわけだ。男と男のお約束のような話だな。

 

隠れて食べるからうまいのか、それともカップ麺そのものがうまかったのかはわからない。あるいは両方だったのだろう。カップ麺とツナマヨのおにぎりを食べるのが好きだった。ツナマヨおにぎりのマヨのアブラとツナがカップ麺の味を何倍にも高めているように感じた。一緒に食べると本当にうまい。昼下がりに父と食べたカップ麺の味はいまだに忘れることができない。

 

カップ麺は日清のカップ麺だ。醤油味が基本だが、シーフード味も好きだ。順番で行くと醤油、シーフード、カレーだな。いまだに人気の3種類だが、これは確かに外せない。シーフードに牛乳を入れるとこれがまた美味い。だが王道の醤油に勝てない不思議があるな。

 

カップラーメンのふたをめくりあげて、湯を注ぐ。3分だ。3分またねばいけないのだが、僕は硬めが好きだ。当時は3分待ったのか今となっては不明だが、僕の父はせっかちな人なので、きっと3分は待っていなかっただろう。ふたの上におにぎりをのせて、おにぎりを少しだけカップラーメンの湯気であたためる。時間になったらおにぎりをどける。ふたを少しだけめくり、中をかき混ぜる。かき混ぜたら少しだけ食べてみる。硬さがちょうどよければ、ふたをすべてめくって、おにぎりのテープを外す。おにぎりを食べながら、スープをすすり、ラーメンを食べる。これが非常に美味しくて、たまらなかった。

 

僕は小学校の頃サッカー部に所属していた。といっても小さい地元のクラブチームだ。父はコーチとして一緒のサッカー部に所属していた。神奈川のクラブチームだったので、たまに菅総理が当時は総理ではないが、挨拶に来ていた。そんな地元の人々で運営されているクラブチームだ。菅さんは今や非常に偉くなった。僕のような一般人からしてみたら、時の人だ。人1人が偉くなるぐらい昔の話だった。

 

カップラーメンを食べるたびに思い出すのは、休日に父と食べたツナマヨのおにぎりとカップラーメン、そして菅総理だ。