最近無性に蕎麦屋のかき揚げが食べたい。温かいのか、冷たいのかと問われると即答に困る。温かいかき揚げそばには、煮汁がひたひたになった旨さがある。冷たいかき揚げは、ざくっとしたかき揚げの食感を楽しむ嬉しさがある。その両者のうち、どちらかを選択しろと問われても正直回答できない。その時の気分によって、究極の選択を常に問われることになる。
一方で、丼物である。蕎麦屋といえばやはり出汁のとり方に定評があるわけで、それは丼物の完成度にも影響する。蕎麦屋といえばカツ丼である。カツのからりとした旨さに出汁と玉子、玉ねぎの共演は最高。これを選ぶのが当然といえば当然なのであるが、侮りがたいツワモノ達がいるのが常である。
天丼、カレーがカツ丼の天下を妨げるいわゆる織田信長に対する武田信玄や上杉謙信のような存在がいる。侮りがたいのカレーだ。蕎麦屋のカレーは出汁が効いた他では食べられない味わいなのである。この内どれを選択肢たものか非常に悩ましい。
そんなこんなで、いても立ってもいられなくなっているのが最近の話。かき揚げそばとカツ丼をなんとしても食べたいと思っている。すこぶる天気も良さそうなので、やはりここはいっちょう食べに行きますかと言うのが今回のお話。
そば処中島

そば処中島のたたずまいとしては、ラーメン屋さんを彷彿とさせる見た目です。一見するとラーメン屋さんに見えなくもない形です。蕎麦屋っぽくない感じですね。

駐車場は昼時も相まって、非常に混雑していました。このお店の駐車場は蕎麦屋さんの割には非常に大きいですね。停めやすいと思います。

外見とは裏腹に店内は蕎麦屋といった形です。床も歴史を感じさせますし、内装も昔から使っていたかのような使用感があります。もしかすると外側だけはリフォームして内部はそのままなのかもしれませんね。非常に味わいのある内装です。

ここで毎度のことながら、究極の選択を迫られるわけです。今回の目的としてはかき揚げそばとカツ丼を食べることです。しかしながら、その行く末をカレーライスセットの文字とあなご天丼セットが邪魔するわけです。ここはぐっとこらえて目的のものを注文します。

いいっすね。やはり蕎麦屋のカツ丼とかき揚げは面構えが違います。俺うまいけど食べてみる?って顔立ちですよね。非常に男前な感じです。蕎麦も細めで非常にいいですよね。

カツ丼のアップです。近くで見るとますます男前で、玉ねぎごろごろカツがカリッとしてそうないい塩梅です。三つ葉の緑がまたおめかししちゃって色気づいてますよね。

かき揚げは玉ねぎが中心です。個人的にはごぼうとか、人参とかも入っていると嬉しいのですが、これはこれで無骨って感じでいいっすね。玉ねぎの甘みがそばつゆと一体となってめちゃくちゃカリカリのじゅわって感じがうますぎです。

カツ丼の断層略してカツ断層が見えていますね。カツ断層はやはりお店のプライドと歴史を感じさせる風景ですよね。米への汁のかかり具合や玉ねぎ、玉子の割合、カツの厚みなど店のポリシーが見えてきます。カツはかりかりじゅわってしていて、こちらもいい塩梅です。
蕎麦もつるつるのシコシコで非常にコシがあってむちゃくちゃうまいです。欲を言えばめんつゆは濃い目が好きですね。そばつゆも忘れずにいただきます。
お近くにお立ち寄りの際はお試しを。
行き方
今回お邪魔したそば処中島さんは平成通り沿いにあります。平成通りからカラオケまねきねこを曲がり、下栗公園を右折。龍の髭を通り過ぎたウェルシアの正面に位置しています。

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。