シン・春夏冬広場

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ダンジョン飯アニメ化万歳

ダンジョン飯より引用

ダンジョン飯。主人公であるライオスは、妹をドラゴンに食べられてしまう。彼とその仲間たちは妹を救うために、迷宮へと乗り込む。しかし、金がない。ダンジョン攻略には金がかかる。特に食料が問題だ。ライオスはそんな食事の問題をある手法で解決する。倒したモンスターを食べるのだ。

 

新しい。斬新だった。これまでダンジョンに潜る話は数あれど、たいていチートのチームがどんどん突き進み、とんでもない技能で問題を力技で解決するものがメインだった。勝ち筋が見えた無敵のヒーローが悪を凶弾していく。日本でも海外でも人気のあるコンテンツというのは、新しい敵が次々と現れるなか主人公は苦戦するが、新たな力や新たな仲間によりそれを看破していく。

 

ダンジョン飯は違う。金がないとか、人が死ぬとか食われるとか、金を稼ぐために盗みをやるとか。そうした等身大の冒険者を描いた作品だ。しかし、冒険者といえど、モンスターは食べない。モンスターを食べずに携帯食料などを持参するものだ。それを妹を助けるため、そして金がないためにダンジョンで自給自足をしながら、突き進んでいく。グルメ漫画としても新しいし、正直どんな味がするかとか、おいしそうだとか皆目見当もつかないが、毎度非常に面白く読み進めていた。

 

歩きキノコの食べ方や、コカトリスの弱点など、独自解釈があるものの、新しい見方だ。特にこれまでかっこよく倒す対象としてのモンスターを食料として考え、そのモンスターをいかにおいしく食べるかということに焦点を当てている。物語はモンスターを食料としてみるが、その生態系についても触れている。捕食関係としてのダンジョンを見て、ダンジョンというものはなんだろうかということに焦点を当てている斬新な作品だ。そもそもこの世にダンジョンもなければ、モンスターもいない。そうしたすべてが仮想の情報の中で、その食べ方を考えるというのは、かなり愉快な試みだと思う。

 

本作の物語は現在12巻。最終段階へと移行している。ネタバレするほど野暮ではないので、そのあたりは読み進めていただきたい。本作のノリとしてはかなりアバウトなノリだったが、いまやシリアス展開のオンパレード。次の展開が毎度気になるところだ。

 

この度アニメ化が決まったとのことで、作品の導入部分を紹介したいと思った。ぜひアニメのほうも見ていきたいところだ。食うか食われるか、そこには上も下もなく、ただひたすらに食は生の特権であった。ああダンジョン飯ダンジョン飯

 

 

 

またね!

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