戦術と戦略は異なる。そんなことよみゃわかる。確かにそうだ。では具体的に何がことなるか説明できるだろうか。僕はいまだにこの2つの違いを正確に説明することができずにいる。ほかの人でもこの2つの違いを正確に説明できる人は少ないのではないだろうか。僕らはよく企業の将来性戦略とか、なんちゃら戦術、作戦という言葉をよく耳にしている。2つには明確な違いがあることだろう。カンジニアリングで理解している人が多いことだろう。
戦略と戦術とは戦争の用語であるはずなので、その状態に照らし合わせて考えていきたい。戦争の目的は相手を打ち負かし、自国の利益の最大化であると考える。必ずしも戦争という手段をとる必要がない。自国の利益を最大化する方法であれば何でもよいし、そこに相手を打ち負かす必要もない。戦術は理解しやすい。戦術は作戦と同定義ととらえることができる。ある状況下に置かれたときに自分の軍用の損失を減らし、相手の状況を悪くさせるもしくは相手の数を減らすことが戦術の目的だと考える。
戦況において必要なものは、補給線の確保だ。補給線が確保できなければ、戦闘を継続することができない。兵站は戦争の基本だ。食料、医療品、補充兵、補充武器、燃料など必要なものがないと戦闘状態を継続できないため、補給線をたたくのが戦闘の基本であると考える。逆に補給線の守りを厚くすることが重要だし、至る所に補給線を確保したい。例えば沖縄とかね。そして、相手の軍用を減らすための個別の作戦がある。相手の士気を下げるための情報拡散や、わざと負傷兵を増やすことによる病気のまん延、補給線を減らす作戦がある。戦術は個別の戦況に合わせた手段であるととらえらることができる。
問題は戦略だ。戦略とは何だろうか。戦略兵器とはなんだろか。そういった部分に着目することができれば理解できるかもしれない。戦略を考えたのは孫子であったとされている。個人的な意見に過ぎないことをここで再度承知してもらいたい。戦術と戦略はどちらも戦争に対する手段であると考えている。戦争の目的を果たすためにとるべき手段として、戦略と戦術があるととらえることができる。戦略とは戦を略するという字の通り、戦を省略することである。戦を省いて簡単にすることだ。戦において困難なことはなんだろうか。人員の確保であったり、教育、軍事兵器の開発、大義名分【政治的な宣言や後ろ盾、法整備】、補給線の簡素化などが挙げられる。つまり戦を有利に進めるための下ごしらえであったり、ビジョンが当てはまると考えられる。軍事衛星などを飛ばして相手の状況を適宜とってくるという行為も戦略だろう。とるべき行動ビジョンが戦略で、行動ビジョンにそった実際の行動様式が戦術ととらえることができる。その2つは戦争の目的に応じて選択される。戦争自体が手段であるので、手段が目的になっては困る。そのため目的は別にあるのだろうが、目的に対してとるべき手段が戦争であり、戦争の中にとるべき手段として戦略、戦術がある。戦略の大きなビジョンの中に戦術がそれぞれあるわけだ。こうした考え方の整理は結局戦争をしない日本においても○○戦略と打ち出している以上理解する必要のある言葉だととらえることができる。
日本人は大切な教育から目をそらすように仕向けられている気がしてならない。そう考えるようになったのは、地政学を知ってからだ。日本人は歴史の中の戦争という部分を毛嫌いする傾向にある。毛嫌いする先導者は本当に日本人なのかは不明である。それが恐ろしい。戦略を練られている可能性がある。欺瞞工作のように感じる。しかし、政治の大半は戦争の歴史だ。僕らは必要な教育を根こそぎ奪われたといっても過言ではない。日本は戦争をすることができない。憲法で守られている不戦の条約であるが、これ自体を否定するつもりはない。しかし、自衛のためには戦争を知らなくてはならない。なんとも皮肉な話であるが、戦争をしないためにも、戦争状態を避けたり未然に危険がないようにするためには戦争を学ぶべきだ。兵役を復活させろと言っているのではない。これまで日本が培ってきた戦い方を学び、思想を引き継ぎ、現代に昇華するということだ。僕は明治ごろの装飾品が非常に好きだ。和洋折衷が丁寧になされ、美しさすらある。現在の日本は非常にいびつだ。それは戦争に負けたことで、戦争に対する思想を持たないように教育されてしまったのかもしれない。戦争を防ぐにはどういった戦略、戦術をとるべきなのかを考え、必要なことを支援すべきなのだ。それには1人1人が戦争について真剣に考えなければならない。
以上が本日の戯言でした。戯言なんで馬鹿言ってないで現実を見ろってののしってもらって構わないっす。
またね！
