僕は人となれ合うのが苦手だ。
正直に言うと、なれ合うのが苦手というのは正確でない。きっと僕は彼らがうらやましいんだ。うらやましいから苦手という表現をして、なれ合いなんて僕はしないぜって突っ張って強がっているにすぎない。自分の心とか、思考というのは常にぐちゃぐちゃで非常にあいまいだ。もっと理路整然としてくれると助かるんだが、人生とはままならないもので、望むものはたいてい手に入らない。
1人でいるほうが気軽でいいと考えている人はほかにもいるだろう。自分の時間を浪費したくないとか、拘束されたくないと考えている人は一定数いるはずだ。しかし、その中の人はおそらく2種類いる。僕のように実際は思っていることと真逆の感情を持っておりうらやましいと考えている人。そしてカレー沢さんのように我が道を行く、孤高の戦士。この2つは同じようでいて実際には異なる。僕のような人は、仲間に入れてもらえると、コロッと態度を改めて組織に迎合するようになるに違いない。なれ合いを始めるんだ。自分の芯となる部分がない。僕は我が道を行く孤高の戦士にあこがれる。
組織は仲良しごっこをするものだ。自分の都合によって、やめていく人をお祝い会をして送り出したりする。これって正直不思議だ。自分のやりたいことが別にできて、自分の人生を送るために勝手に【勝手と考えるのはあくまでも他人で、本人は勝手ではないけじめをつけているつもりなんだ】組織を抜けるのに、そんな人をがんばれと応援する。だけど、僕からしたらこれまで仲良くやってきて、十分な成果もあげているはずなのに組織を抜けるというのは裏切られた気持ちでいっぱいになる。正直祝ってあげる気にはならない。ただ、1度しかない人生なんだから好きなことやりたいし、好きな仕事を目指したい、夢を追いたいという気持ちは理解できる。だから、組織をやめるのは別にいいんだけど、悲しいことだし腹立たしいことなんだから、お祝いする必要なんてないでしょ。なんでそんなに分かれる相手に対して執着するようなことをするのかいまだに理解できない。送別会には参加するけれども。
僕はなれ合いが苦手だ。
これは正直本当に僕がコミュニケーションが苦手で、話すことが苦手なのか、単純にねたんでいるだけで、本当は中に入れてほしいと思っているだけなのか不明だ。あるいはその両方かもしれない。人から必要とされたいと考えるのは本能だろう。なぜなら僕ら人は互いに助け合うことで生き残ってきたのだから、自分のやったことが人にとって役に立つことであるはずだと考えるのは自然だ。だからこそ、成果を上げた場合には評価されたいし、必要な人間なんだから仲良くしたいと思ってほしいんだ。文字に起こしていくと頭の中が整理されてくるが、結局のところ僕は人から必要とされたいし、評価されたいんだ。あわよくば高評価であってほしいし、その結果仲良くしたいと思ってほしいんだ。自分が仲良くするとは限らないけどってなんて身勝手なことを奥底で考えているんだろうか。でもきっとそういったわがままなことを考えているから、人が組織を抜けていくときに裏切られたと感じるんだろう。何も持ってない自分が、行動を起こせない自分が悔しくて、自分と逆のことを明確にできる人に置いて行かれたみたいで悔しいんだ。
仲間にもなれない、孤高にもなれない醜い哀れな兎それが僕なんだ。なんだかこんなこと書いていると自殺しそうな人みたいだが、実際危ないんだろう。誰からも理解されないし、孤独に耐えられるわけでもないのだから。ほんとさっさと結婚して理解者を得ていてよかったと心底思っている。
またね！
