シン・春夏冬広場

楽しいことになんでもやっていこうっておもってますぜ。

心が豊かな暮らしを得るためにやるべきたった1つのこと

連日残業続きで、僕の心は常に疲弊している。朝起床して、身支度を整え会社に向かう。仕事を開始し、昼食をとる。その後また仕事をし、帰るころにはとっぷり夜になっている。そこから帰宅する。帰宅する際にはどこかに寄り道したいが、そのころにはすでにほとんどの店は閉まっている。普通に生活を送っている人々とはまったく交わることのない生活を送っている。家に帰宅すると日付が変わっていることなどざらだ。そこから晩御飯を食べ、風呂に入り、眠りにつく。そんな生活を10年近く送ってきた。

 

世の中ではデパ地下巡りだの、習い事だの、投資だのそうした自分磨きに余念がない人たちがあふれているらしい。そんな生活にあこがれがある。こうした仕事を続けていると、ふと考えることがある。僕はいったい何のために生きているんだろうって。生活の糧を得るために働くのはわかるが、やれ競争しろだの、自己を磨けだの言われても、そんなことをする時間がない。時間を作ろうにも、空いた時間に会議や仕事を詰められ、心がどんどん貧しくなっていく。仕事と金のこと以外考えが及ばなくなる。休日どこかにいこうだとか、そうしたこともすぐには決めることが出来ない。疲れ果て寝るばかりの休日もざらだ。予約をとろうにも予約をとる時間には閉店ガラガラ。

 

主体性を磨けとか、リーダーシップを発揮しろとか、自己けんさんしろというのは海外の考え方だ。日本にあった考え方ではない。そこを海外に習うのなら、いい加減意味のない仕事で時間を食いつぶすのをやめてほしい。意味のない会議、意味のない会話、意味のない衝突、意味のない報告、意味のない資料。心がどんどん疲弊し、どんどん乾いていき、ふと気づいた時には年ばかりとり、世の中の動きなどまったくわからない世間知らずになっていく。流行りものに疎くなり、新しいものに関心がなくなり、自分が楽しかったことがなんなのかよくわからなくなる。もういい加減疲れた。

 

イノベーションを起こすことが必要とされているらしい。どこから聞きかじったのか知らないが、ユニコーン企業を作っていきたいだとか、DXしたいだとか、AIを使いたいだとかいってるらしい。そんなことよりやることあるでしょ。なんでもかんでもやることを増やしてばかりいないで、いい加減減らすことを覚えてくれ。有限な財や有限な人員で、無限の仕事をこなせるわけがない。やめない限り時間がなくなるだけだ。何がイノベーションだ。効率、最適化、利益率、金、金、金!反吐が出る。

 

社員を大切にできなくて、どうして客のことを考えれるのか。巡り巡って、自分の客だろうにそんな当たり前にも気づかずに、客の問題点を解決するためにイノベーションを起こせという。社員は客だし、官僚は国民だ。一番の問題は働きすぎのこの状況で、心が豊かでないから、余裕がないから、日々生きることに懸命だからイノベーションを起こせない。だって給料増えずに残業だけ増えるじゃない。そんなの誰が好き好んでやるんだ。豊かな心を失っているのに、何が楽しいんだ。

 

日本がやるべきことはたった1つだ。

働くな、休め!