シン・春夏冬広場

楽しいことになんでもやっていこうっておもってますぜ。

出世して人生を使い潰すより家族との生活を優先させたい

出世して偉くなることが、重要だと考えて来た。自分の時間を削り、日々仕事に時間を費やし、人生は仕事を充実させることで、豊かになるのだと考えてきた。だから、飲み会にも積極的に参加し、上司に顔を売ったり、仕事の出来る後輩や同僚にコツを聞いたりして来た。単純でわかりやすい構図だし、余計なことを考えなくても良かった。

 

いくつかの出来事が重なり、その考えを改める必要があるのではないかと考えるようになった。ひとつは子供が産まれたこと、もうひとつは異動をしたこと、そして仕事のやり過ぎで体調を崩したこと。これらの出来事が重なったことで、やはり仕事とはあくまでも糧を得る手段であって人生の目的ではないよねって考えるようになってきた。

 

子供はかわいい。すくすく育っていく我が子を見ているうちに、朝彼が寝ているうちに仕事に出かけ、夜は彼が寝静まってから帰ってくる。その状況にふと寂しさを覚えた。嫁さんに全て丸投げにしたくもないが、勤務時間が朝から晩まであると、家族との会話というのがほとんど出来ない。みんなこんな状況なのに、文句を言わずに頑張って来たんだなと思うと改めて両親の偉大さに驚愕する。ただ、やはり子供が起きている時間、例えば19時とか20時くらいにはいつも帰って風呂に入れたり、遊んであげたりしたい。たまに忙しいならいいが、最近は忙しいが常態化している。

 

異動をしたとき、自分には汎用性の高い技能が無いことに気付いた。例えばどこの部署でも使えるような英語やよく使われる技術などがある。専門性の中にも同じようにどこの会社に行ったとしても使える技術というのはある。こうしたものが、僕の手の内になかった。それは結局は仕事を優先し過ぎていて、直接活かせるもの以外を排除していたからに他ならない。その日の1時間、2時間程度あったところで、もっというと1日あった程度で、大きく仕事が進むことなんてあり得ない。有休を取ったり、好きなこと、興味のあることを勉強したり、映画や芸術に親しんだ方が、すっきりするんだろう。

 

体調を崩した時、周りは助けてはくれなかった。これが1番大きな出来事だった。心配してくれたのは家族だけだった。もちろん会社も会社が出来うる限りをしてくれたが、結局赤の他人の集団なんで、自分の生活を守ろうとする。僕はそのことに気付くのが遅れた。誰かが助けてくれるだろうと、相談すれば助けてくれると甘く見ていた。あれよあれよという間に追い詰められ、あっという間にゲームオーバーした。

 

僕の身の回りで起きた3つの出来事を通じて、僕は人生って仕事で使い潰すもんじゃないよねって最近特に思っている。誰かに使い潰される人生を生きたくないよねって。それって本当に僕が望んでいたことだったのかなって。誰かにやりたいと言わされているだけだったんじゃないかなって疑ってる。

 

だから、僕は自分のたった1度しかないかけがいのない時間を大切にしていきたい。だから、可能な限り仕事はしたくないな。