何か特別なことがあったわけではないのだが、無性にステーキが食べたかった。分厚いステーキ。滴る肉汁に思いをはせながら、ただ純粋に肉に思いをはせる。焼肉という手もあるにはあるが、分厚い肉を好きなだけ口にほおばりたい。ステーキはまた焼肉とは違った趣があるように思う。本当なら特別な日に特別なメニューとして出すのがいいが、最近弱り果てている僕としてはがっつり肉を食らって、英気を養いたい。そんな思いの果てに、ステーキが候補として出てきたわけだ。ステーキ素敵。
分厚いステーキ肉を手に入れるのは実はそんなに簡単ではない。だいたい分厚い肉など調理がしにくいから、あんまり買い手がつかないんだろう。宇都宮ならヨークベニマルに分厚いステーキ肉が売っている。1400円ほどの肉を1枚購入した。人数分用意するべきか迷ったが、かなり厚みもあるため、1枚を分けることにした。
肉にあらびき胡椒と塩を刷り込む。両面にじっくりと刷り込む。
スライスしたニンニクと油をしき、ニンニクを炒める。チリチリっとこぎみよい音が鳴り、にんにくの香りがふわっと立ち込める。だんだんとこれから肉を焼くんだぞって雰囲気に変わってくる。
肉を焼く。じゅわーって大きな音。肉の焼ける香ばしいにおい。両面をしっかりと焼いていく。
じゃわわわ~ってひっくりかえすと脂がしたたり落ちて、肉汁がしたたってあたり一面肉を焼いてるぜって香りが立ち込める。いま僕はステーキを焼いている。焦げ目がほんのりついてうまそう。嫁さんが生が得意でないため、肉にしっかりと火を通していきたい。
もう一度ひっくりかえして弱火に落として、じっくりと火を通していく。足りない分は電子レンジで加熱する。それでも肉は固くなかったので、肉によっては両面焼いてからレンジでチンしても問題ない。オーブンがあれば、オーブンの方がいい。
ステーキを焼いた残り汁に野菜をぶちまける。じゃわわわ~って音がしながら、大量の野菜が湯気を立てる。野菜炒めの元に色んな野菜が入っているので、今回はそれを使った。2袋入れた。シンプルに塩コショウのみで味をととのえる。
じゃわん、じゃわん、じゃわんと音を立てながらフライパンの上を踊る野菜たち。できるだけ表面だけに火を通して、野菜のシャキシャキ感を残したい。軽く湯どおししてからの方がシャキシャキ感は残せたかもな。
肉をカットして盛り付けていく。シンプルに塩、胡椒だけで味を付けた。後でソースをプラスするので、余計な味付けはしなかった。なかなか脂のパンチが強かったので、さっぱりわさび醤油や大根おろしとポン酢でもうまい。だけども宇都宮には相棒がいるよね。
ばーん。宮のたれ。宇都宮と言えばこれ。ステーキ宮の宮のたれ。オニオンたっぷり、にんにくたっぷりでうまい。そんでもって酸味が効いていて、とってもさっぱり。シンプルな味付けにガツッとしたパンチを効かせてくれる。
野菜と肉にたっぷりたれをかけて・・・。
ぱくっとな。うんうん。肉自体はそこまで高級なものではなかったけれど、脂はしっかりのっているし、肉質も柔らかい。とっても赤身がうまくて食べ応えがある。好きな大きさにカットできるっていいよね。野菜もシャキシャキしていて、とってもうまい。
オンザライスは欠かせない。真っ白ご飯に野菜とステーキをたっぷり載せてもぐもぐごっくん。ぷはぁ~うまい。肉って幸せだわ。宮のたれむっちゃくちゃうまい。野菜、肉、米が最高。
ぜひ試してみてください。