正月が開けて、もちが大量に余る。毎年のことなのだけれど、なかなかよい解決策というのは出てきていない。自然といっぱいのもちを飽きることなく食べることが出来る。そんなメニューをそろそろ考えねばならない。そんな状況だった。
そんな折に、ふと思い返してみるともんじゃ焼きにもちって入っていたなと思い出す。そういえば、あれは非常にうまかった。もち明太もんじゃなどその筆頭だ。ただ、もんじゃ焼きは店で食べる分にはいいが、家で食べるのにはいささか大変だ。ぐちゃぐちゃのげろ焼きみたいなものは家の片隅の狭いフライパンではできはしない。似たようなところで、お好み焼きに入れるのがいいかもしれない。
ということで、もちいりお好み焼きを作っていこう。
もち入りお好み焼き
お好み焼きの素で気になるのは、お好み焼きを作った際に大量に材料があまることだ。天かすだったり、サクラエビだったり、粉そのものも実は実際に使うには多かったりする。しかし、最近はオタフクソースから具材以外はほぼすべてが入っているセットが販売されている。4枚ほど焼けるそんなセットになっている。もちを消費するために、ほかの材料を増やしては、本末転倒だ。お好み焼きこだわりセットともち、豚バラ肉、ネギ、たまご、キャベツを用意した。サクラエビが好きなので、それだけは別で購入する。
粉1袋に対し、水160mlが基本だ。そのため今回すべて焼き上げてしまいたいので、粉と水320mlを混ぜ合わせた。すべて焼いてしまって、残ったものを後から食べられるようにしておく。そうすれば、手間が増えずに楽しむことが出来る。
タネに豚バラ肉、ネギ以外のすべての具材を入れていく。キャベツはできるだけ歯ごたえを残すためにざく切りにした。もちは1口だいにカットして、よく混ぜ合わせていく。
全体にタネがいきわたるように丁寧に混ぜ合わせていく。なかなか具材が多かったせいか、まぜるのが大変だった。山芋のおかげか、かなり粘り気のある生地だ。意外と力が必要な作業。
初めに豚バラ肉を敷いて、焼いていく。ちりちりとこぎみ良い音色。豚の脂のいい香りがふわっと立ち込める。この上に準備した生地を載せていく。火は弱火と中火の間ぐらい。弱火しか選べなければ、弱火が良い。
豚バラ肉を覆うくらい生地を載せる。この量で2枚分だ。フライパンが18cmのものなので、ひっくりかえすときにコツがいる。ふたを載せて、蒸気で生地に熱を入れていく。ちょうど写真のようにふつふつと生地が固まってきて、フライパンをゆすっても、お好み焼きが破れたりしない状態が準備完了の合図だ。
ふたの上にお好み焼きをスライドさせる。このままの形で、フライパンに直接ひっくり返すのが、大きいお好み焼きを作るコツだ。フライ返しでは生地とフライパンの間に入らないので、よくこの方法で焼いている。
ひっくりかえすとちょうどよい感じの焼き目。豚肉はぱりぱりに焼き上がり、ちょうどよいきつね色。おいしそうだ。きちんと裏面にも火を通す。焼けたかどうかは、はしや竹串どちらでもいいが、指してみて、生地がついてこなければ焼きあがっている。
トッピングはお好みだが、生の刻んだネギ、青のり、かつお節、お好みソースとマヨネーズこれが僕のフェイバリット。かつお節のダンスが誘っているみたいで、食欲を刺激する。神奈川に住んでいた時に、桃太郎というお好み焼き屋さんに行くのが楽しみだった。そんなことをふと思い出す。料理には思い出が詰まっている。
もちがふわっと柔らかく、にゅーんと伸びる。ボリューム満点で、かなり厳しい戦いになった。よく食べる子供がいる家庭では、もちの量を増やして、かさまししてもよいだろう。もちがよいアクセントになって、非常にうまかった。ぜひ試してみてください。

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。