シン・春夏冬広場

楽しいことになんでもやっていこうっておもってますぜ。

僕の血は音楽でできている

辛い時音楽で気持ちをあげる。悲しい時音楽を鳴くように歌う。嬉しい時音楽で踊る。僕の血は音楽でできている。

 

僕はミュージシャンでもなければ、クリエイターでもない。しかし、人生において音楽から離れた生活などなかった。それくらい僕は音楽が好きだった。

 

はじめの出会いはクラシック

誰しもがそうであったように、音楽はクラシックから始まった。授業で習うのは、ぼちぼちの音楽史とクラシックだ。シューベルトの魔王が好きだった。鬼気迫る魔王にみそめられた子供の声が、写実的で迫力があった。

 

ヴィバルディの春、スメタナの我が祖国、バッハのメヌエット教科書に載っているような曲ばかりだったが、美しい旋律が好きだった。

 

その流れと父の影響があって、中学生のころには洋楽を好きになっていた。僕は愛ばかり歌う音楽が嫌いだった。人生は恋だの愛だのよりも語るべきものが、山の様にある。反吐が出る社会への反発や夢への渇望、綺麗な景色を歌ってもいい。愛や恋だけで終わる、尻軽淫乱ビッチな音楽など最低だ。あいつらはいつだって失恋してるし、愛に飢えてる。かと思えば、峠を越えて殺そうとしてくる。恋に恋してる妄想ロマンチックメンヘラ野郎だ。音楽の役割は吟遊詩人の時代から、世の中の動きを伝えるのが役割だろう。洋楽はそんな僕の欲望を叶えてくれた。雨に唄えば、Let it be、We are the world、ダンシングクイーン。このときクイーンのボヘミアンラプソディと出会えていたら、どんなに幸せな人生を歩めていただろうかと、残念に思う。

 

戦闘は音楽とともに

僕はラグビーをやっていた。戦場に赴く際に選手たちは思い思いの方法で、集中力を高めていく。ラグビーは死と隣り合わせのスポーツで、僕のような気弱な人間は、儀式的に集中力を高めていった。身体を清め、炭水化物中心の食事を前日から朝にかけて食べる。身体をよくほぐし、暖めておく。試合の1週間くらい前から当日に向けて気持ちと体を調整していく。

 

相手を殺してしまう恐怖と、自分が今日死ぬかもしれない恐怖を拭い去るには工夫がいる。梶浦由紀さんにはお世話になった。アニメソングなんだが、テンポが速く、トランスしていく音楽が多い。大音量で、どんどんトランス状態に持っていく。半ばトリップしながら、集中していく。頭のネジを1本、1本丁寧に外していく感覚。半狂乱に込み上げる笑い。普通に生活している中では、およそ抱かないであろうけものじみた感覚に体をゆだねていく。やはり人間は動物なんだなと思う。頭で死の交響曲が鳴り響きながら、いまかいまかと出番を待つ。破裂寸前の狂気を携えながら、グラウンドに立つ。試合開始と同時に雄叫びをあげ、弾丸のように相手に突き刺さりに行く。ぐちゃりと鈍い音。身体に激痛が走ることは良くある。バーナー症候群は、名前の様に強烈な痛みが火傷を負った様に首から肩を駆け巡る。のたうち回るほど痛い。死んだ方が楽なのではないかというほどの激痛。常日頃から痛みや恐怖に打ち勝つには、音楽の力が必要だった。

 

ボカロに可能性を感じる

ラグビーを引退し、理学の研究室に所属した。ボーカロイドが出始めたばかりで、初音ミクの全盛期だ。ボーカロイドで曲をつくりはしなかったが、アイドルとは異なり、初音ミクは不祥事を起こさない。永遠に歳も取らない。2次元の住人だが、足りないDは夢で補われていた。服装も舞台も自由自在で、人件費しかかからない。凄い時代が来たなと、他人事のように感じていた。ハチともこの時出会った。今の米津玄師だ。Bad Apple!との出会いも素晴らしかった。東方が好きになった。こういう表現の形もあるんだとしみじみ感じた。

 

夢破れて山河あり

社会人になって嫌なことが増えた。悔しくて、大音量で豚乙女をながし、歌い、嫌なことを洗い流す。ゆずの栄光の架け橋で、車の中で大泣きし、椎名林檎の人生は夢だらけで、奮い立つ。音楽ってまさにこれだよねって。辛い時や、悲しい時のよるべだ。これを聞けばまた頑張れるってのが必ずある。oh holy nightをプラシドドミンゴの歌声で聴くのも結構すっきりする。家の中はダメだ。借家なんで、好きな音量で音楽を聴き、大声で歌うには車は最高の防音設備を備えている。車最高。

 

最近は年をとって感性が変化しているのか、ミュージカルが楽しいと感じる。ディズニーランドなんかで、乗り物に乗ることを至上としていたんだが、最近は新しいミュージカルがないものかと探すようになった。ミュージカル結構やりおる。狭い舞台を広く見せるための工夫。会場に響く歌声。どちらもものすごい技量が必要だ。数世紀も楽しまれる理由がわかる。

 

いま僕はフォールアウトボーイのフェニックスを聞きながら気分あげあげで書いている。音楽は人生であり、我が血潮だ。

 

最近古い曲だが、スーパーウルトラハイパーミラクルロマンチックが好きだ。ちょっとバカっぽいんだが、それくらいわかりやすくてノリがいい曲ってそれだけでも気分が良くなるよね。クラブプリンスのLoveどっきゅんとかさ。


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まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。