シン・春夏冬広場

楽しいことになんでもやっていこうっておもってますぜ。

誰かを愛し、愛されているならそれでいい

僕には小さいころからの夢があった。自分が本当に好きな人から愛され、僕自身もその人を愛していればそれでいいって。だから僕は好きな人の条件の1つ【ほとんど1つだけなんだが】に、僕を愛してくれることっていうのが昔からあったんだ。これって単純そうに見えて実は非常に難しいよね。好いているだけじゃないんだ。愛してくれないと。重いって思うかもしれないけども、それだけが条件だから別にそれほど厳しい条件でもない。収入、容姿、精神状態その他もろもろどうでもよかった。愛してくれさえすれば、後でどうとでもなる。もちろん相互に愛することが条件だから、ほぼほぼ結婚が前提ではあるわけだ。

 

だからよく小さいときに考えていたのは、将来どういった人と結婚するんだろうかってことをよく妄想していた。顔の見えない将来自分が好きになる人を妄想して、ああでもないとかこうでもないとかをやるわけだ。うん。いま思い出すととっても気持ち悪いけど、非常にまじめにそういったことを考えていた。昔はバカみたいにまじめで、女性と付き合うっていうのは女性を養えるようになってからでないとダメだって思っていた。付き合うということは万が一が起こる可能性があるって。さすがにブロッコリー畑や木の根元の分け目から赤子が生まれてくるなんていう迷信は信じていなかった。だから、好きな人ができても決して学生の間はアプローチをかけなかった。まぁそれ以前にもてなかったので、アプローチをかけたところで、惨敗だったろうが。そのせいで魔法使いの一歩手前まで女性と付き合うことはなかった。

 

まぁ説明するまでもない話なんだけど、30歳まで貞操を守り切ると魔法使いというあれである。40歳過ぎると賢者、それ以上は大賢者なんだろうなって想像している。まぁなんとか王立魔法学院に願書を出さずに済んだ。戦士のジョブから魔法剣士くらいになりかけていた。

 

なんでこんな話をしたのかっていうのが気になると思う。僕はたびたび死にかけた。精神状態があれだった。体格はいいんだが、精神攻撃が脆弱だった。会社に入るとねちょねちょしたやつらや、期限のせいで僕の精神は非常にむしばまれていった。僕は何にも楽しいって感じなくなっていた。部屋は散らかりまくり、足の踏み場もなく、酒をあおり煙草を吸いまくっていた。休日にどこかに行くことはなく、勉強する日々。目的のない勉強だった。全く身につかなかった。精神を安定させるために勉強していた。問題が解けると少しだけ気分が良かったが、酒の量は増えていった。

 

この状態から抜け出す必要があった。そのため愛を見つけたいと思った。僕は学生時代はある程度満たされていた。友人がいて、家族がいて、研究があった。それ以外は必要なかった。しかしいまは違った。友人と言っても会社の人間だから、プライベートを合わせるのは昔に比べ非常に困難だった。向こうにも生活があったりするからね。だからかねてからの愛を探す必要があったし、愛を見つけたときに僕の人生は変わった。毎週みなりを整えるようになったし、彼女を家に招くために掃除もした。車を運転するから酒もやめた。週末は出かけるようになった。まったく勉強しなくなった。しなくても精神は落ち着いていた。彼女が帰宅すると精神不安が勃発した。僕には彼女が必要だった。彼女さえいれば何も必要ないと思った。

 

いまは子供も生まれた。僕は改めてクズっぽかった自分から愛によって救われ、愛によって成長できていると最近は感じる。愛さえあればあとはどうだっていい。なんとか生きていけると思う。愛さえあれば。エディットピアフの愛の賛歌は好きだよ。昔は愛なんてよくわからなかったけど、今は多少はわかると思う。哲学的な愛と人が感じる愛は若干違うから、それはまた別で考えてみたい。

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。