シン・春夏冬広場

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漫画は読書に入りますか?

今週のお題「自由研究」

 

漫画はかつてないほど専門性を高める方向で、進化した。漫画が文化として市民権を獲得したのは、2002年ごろのクールジャパン宣言からであったように思う。それまでは漫画とは、親からしたら勉強をさぼる口実であり、信頼がなかった。漫画ばかり読んでないで、勉強しなさいと何度言われたことか。

 

それから数年がたち、漫画、アニメがいろいろな方面で活用されるようになった。献血のポスターの利用や、NHKで放送されるようになった。海外への進出が果たされるようになり、宮崎駿に代表されるアニメ映画は高い評価を受けるにまで至った。

 

 

今や漫画は文化を学ぶツールであり、教材としての価値が高い。現在の学習指導要領は不明ではあるが、仮に漫画を読書感想文の材料として認められるとしたら、どういったものが勧められるか紹介してみたい。

 

 

もやしもん

 

細菌に焦点を当てた漫画。菌が見える特異体質の沢木が大学に入学し、教授のいつきけいぞうの元細菌のあれやこれやを学んでいく作品。しかしながら、決まったゴールがあるわけではなく、農大【おそらく東京農業大学がモデル】での生活をベースに様々な発酵という細菌の働きについて詳しく説明する作品。ビールやワインなどの醸造に関して、非常に多くを学べる。A.オリゼーがかわいい。かもすぞ

 

 はたらく細胞

 

白い服が白血球、赤い運送業者が赤血球。いまではおなじみとなった擬人化手法だが、これほど擬人化がはまっている作品は珍しい。体細胞の様々な役割を擬人化し、病気に対する免疫行動や、体の仕組みに対して詳しく説明している漫画。血小板がむちゃくちゃ萌えるぜ。

 

銀の匙

 

鋼の錬金術師でおなじみ荒川先生の作品。荒川先生は百姓貴族というエッセイ漫画を描くほど、農業に関して造詣が深い。北海道帯広農業高等学校を卒業し、7年間酪農と畑作農業を行っていたためだと考えられる。そんな北海道が舞台。主人公ハチケンと友人との青春を描いている。酪農や離農の厳しい現実。酪農からスタートアップ企業として活躍しようと成長する苦悩や葛藤を体験できる漫画。

 

ナニワ金融道

 

サラ金と保証人の怖さを教えてくれる漫画。帝国金融に努める主人公が金貸しとして成長していく姿を描いている。中居正広さんが主演したドラマでも有名。貸した金返せよの歌が印象的。地面師や風営法、抵当権、賃貸権など金融としての基礎知識を学べる作品。ご利用は計画的に。

 

 王様達のヴァイキング

 

IT業界とスタートアップ企業をテーマとした作品。初期が非常に面白い。最近はプログラミング合戦となっていて、これはこれで面白いが、かつてのスタートアップ企業の在り方などがわかる部分が非常にためになった。エンゼル投資家という言葉を初めて知ったのと、ハッキングをなんのために行うのかを初めて学んだ作品。

 

ゴーマニズム宣言

 

お坊ちゃま君で有名な小林よしのり氏の作品。政治哲学や思想を主に取り上げている。右翼、左翼思想に関して造詣が深い。本人も政治評論家の側面があるため、朝まで生テレビという政治討論番組にたびたび出演している。偏った見方が多いが、教科書を読むより全体感がつかみやすい。ゴーマンかましてよかですか

 

蒼天航路

 

三国志を扱っている漫画。劉備曹操孫権の3すくみの歴史を読み解くことができる。特に曹操孟徳に焦点を当てた漫画。曹操の誕生から死ぬまでを一気に知ることができる。曹操という天才がいかに天才たらしめたのか。その歴史を垣間見ることができる。 呂布奉先が強すぎる。張飛玄徳も馬鹿みたいに強い。個人的には軍師のカクカが好き。

 

キングダム

 

春秋戦国時代の秦の始皇帝と李信という武将を焦点とした漫画。信が主人公。李信という武将は謎の多い武将。しかしながら、その功績も大きい。その武将を原先生の知識を詰め込んで、現代に生き返らせた作品。 李信の子孫に李白という詩仙とまで言われた文人がいる。そういった歴史がつながるのを知るのは面白い。

 

ヴィランドサガ

 

プラネテスで一躍有名となった幸村誠先生の作品。バイキングとデンマーク王の時代の作品。こうした時代の人々は理想郷を常に信じていたんだろう。ヴィンランドを探す航海を最終的には目指す。こうした理想郷はいつの時代もあり、オケアノス、アヴァロンなどいろんな名前で語られている。

 

 

 ヒストリエ

 

紀元前343年ぐらいのマケドニアを舞台とした作品。主人公はエウメネスエウメネスという様々な方面に才能を発揮した人物の生涯とそのまわりの歴史的な重要人物たちとの生活を描いている。特にアレキサンダー大王やアリストテレスなどとのやり取りは、すげぇなって思う。「ば~~~っかじゃねえの!?」はあまりにも有名。

 

戦争は女の顔をしていない

 

 

さて大トリだね。何度か取り上げているが、第二次世界大戦独ソ戦争がモデルの本作品。2015年にノーベル文学賞を受賞した作品の漫画化。新聞記者であるアレクシェーヴィチが独ソ戦争に従軍した女性兵士達に、戦争体験を伺った本作品。強烈に読みごたえがある。戦争という題材、ジェンダーという題材の2つを大きく取り上げている非常に読むべき作品。

 

www.akinaihiroba.com

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忘れてた。。

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。