流石に疲れました。結構頑張りましたが、今はこれが限界。アルフォンス・ミュシャです。ミュシャの題材にいつもいる女性は、サラ・ベルナールです。フランスの舞台女優です。ミュシャはそのサラのポスターをずっと手掛けていました。
彼が初めて作成したのが、舞台「ジスモンダ」のポスターです。休暇で不在のデザイナーに変わり急遽作成したものでした。チャンスはいつ何時訪れるかわからない典型的な例ですが、そのポスターがサラに気に入られ、専属デザイナーになりました。そのため、ミュシャはそのほとんどをずっとサラのポスター制作を行っています。
ミュシャの手法はリトグラフという版画の手法です。アルミ版に線を書き入れ、インクと油を用いて転写していく技術になります。この絵が版画というのは驚きですよね。いわゆる彫刻刀でほっていくものとは異なっていますが、それでもこれほどまでに繊細なタッチで書かれているのは技術の高さを物語っています。
ミュシャには2つの側面があります。1つはアールヌーヴォーを代表する画家としての側面、そしてもう1つはチェコの運動家としての側面です。祖国である忠義心が熱い彼はデザイナーとして裕福になると、故郷に戻り、スラブ叙事詩を描きあげました。
第二次世界大戦はそんなミュシャにも影響を与えます。ナチス・ドイツに逮捕されてしまいます。ミュシャが78歳の頃でした。激しい尋問にあい、釈放されますが、その4ヶ月後になくなりました。
そんなミュシャの作品の中でも僕はこのタバコのポスターが非常に好きです。タバコのメーカーのポスターなのですが、髪の描き方、女性の妖艶さ、その横顔すべてがこの中に表現されているように感じました。普通は四季やジスモンダ、黄道十二宮を好まれる方が多いと思いますが、僕はこの絵が最も好きです。

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。