シン・春夏冬広場

楽しいことになんでもやっていこうっておもってますぜ。

新世紀 モモンゲリオン

 

 

プロローグ:鬼襲来

時に西暦2015年

ミーンミンミンミン

ゴポゴポ・・・

アナウンス
『本日12時30分東海地方を中心とした関東中部全域に特別非常事態宣言が発令されました。住民の方々は速やかに指定のシェルターに避難してください。繰り返します・・・』

ミサトさん的な婆さん
『こんな時に爺さんは山で芝刈りなんてついてないわねぇ、私は川で洗濯なんてしなくちゃいけないなんて、やっぱりくるんじゃなかった。』

そんなとき川上の方から1つの大きな桃が・・・

クルーA
『正体不明の移動物体が、以前本所に向けて進行中。目標を映像で視認。解析結果でました。パターン青、鬼です。』

司令官
『15年ぶりか。対象はまだ接触できていないのか?』

副司令
『仕方がない。こんな状況だ。運に任せるしかない。』

鬼と人類との戦闘が始まる。人類劣勢を強いられ、兵器による鬼へのダメージは軽微。

ミサトさん的な婆さん
『拾い上げるの忘れちゃった~。ごめ~んお待たせ』

桃を拾い上げ、そのまま家に持ち帰る婆さん。自宅に持ち帰り、中を割ると中から男の子が。
男の子は急激に成長を遂げ、ご都合主義よろしく中学生くらいの男の子に成長を遂げました。何やら司令官と曰くのある子でした。
そう。このあとの話を円滑にすすめるため、作者が悩んだ末になんだかよくわからない力が働いたことにしたのでした。

爺さん
『くんくん。この子なんか面白い匂いがするね。』

ミサトさん的な婆さん
『そりゃ桃から出てきてるんだもの、あんたボケてんじゃないのかね。司令。桃太郎との接触はかれました。これより司令部へ護送します。』

司令官
『ご苦労。』

副司令
『国連軍でもお手上げか。どうするつもりだ?』

司令官
『モモンゲリオン初号機を起動させる。』

副司令
『初号機をか・・・。パイロットがいないぞ。』

司令官
『問題ない。もうひとりの予備が届く。』

モモンゲリオン起動 ~旅立ち~

桃太郎
『これから、司令官のところに行くんですか?』

ミサトさん的な婆さん
『そうね。そうなるわね。』

桃太郎
『・・・。そうですよね。用もなく呼ばれるはずないですよね。僕を植えて育てた人ですもんね。』

基地内部を通り、集合場所へと二人で向かう

司令官
『では後を頼む。』

副司令
『桃が実って以来の再開か・・・。総員第一種戦闘配置』

アナウンス
『総員第一種戦闘配置。繰り返します。総員第一種戦闘配置』

りつこさんてきな誰か
『例の男の子ね』

ミサトさん的な婆さん
『そう。町奉行の報告書によるサードチルドレン。』

集合場所へ到着する。

桃太郎
『え!?真っ暗ですよ。』

灯籠に日が灯り、全貌があらわになる。

桃太郎
『顔!?巨大なロボット!?』

りつこさんてきな誰か
『人の作り出した究極の人形決戦兵器、人造人間モモンゲリオン。その初号機。我々人類の最後の切り札よ。』

司令官
『久しぶりだな。』

桃太郎
『司令官・・・。』

司令官
『ふ・・・。出撃。』

ミサトさん的な婆さん
『出撃!?マジなの!?イヌは動かせないでしょ?パイロットがいないわ。』

りつこさんてきな誰か
『桃太郎。あなたが、パイロットよ。これしか道がないの。今は鬼撃退が最優先事項です。』

桃太郎
『嫌だよそんなの!?なんで僕が乗らなきゃいけないんだ。できっこないよ。』

司令官
『聞いたとおりだ。乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!』

周りを見る桃太郎。

ミサトさん的な婆さん
『桃太郎。乗りなさい。』

桃太郎
『逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ!!やります。僕が乗ります!』

桃太郎、モモンゲリオンにより最初の鬼を撃退する。

 

仲間集め:キジ、来日

鬼を撃退して数日。

桃太郎は鬼を退治する決意を固めます。

そのため、桃太郎は自分で料理をし、その料理をネタに仲間集めを行うことに決めました。

まずは胃袋を掴みに行くぞって、そんなことを考えている矢先。

クルーA
『第7の鬼を補足。3分前に非常事態宣言が発令されました。現在第2方面軍が交戦中。』

鬼、水面を血鬼術によりあるきながら、軍を蹂躙する。

ミサトさん的な婆さん
『こちらも肉眼で確認したわ。只今初号機パイロットを移送中。0号機優先のタスク03を直ちに実行させて!!』

クルーA
『いえ、すでにタスク02を実行中』

ミサトさん的な婆さん
『タスク02!?・・・まさか!!』

上空から鬼に向けて、赤く塗られたモモンゲリオンが降下し、鬼へ攻撃。

キジ
『トゥオリャー!!』

ドドーン!!!!

キジ
『状況終了!!』

こうして華麗に登場したキジ。セカンドチルドレン、モモンゲリオンパイロットでした。

ある日のこと。桃太郎、キジ、イヌ、トウジ的な友人A、ケンスケ的な友人B、カジさん的な誰かで水族館に遊びに来ていました。

ここで桃太郎は持ち前の料理の腕を披露します。

みんな
『いっただきま~す』

キジ
『いがい美味いわね。』

カジさん的な誰か
『見事な焼き方と味付けだなぁ』

ケンスケ的な友人B
『あの9割人造肉が、調理次第でこうもおいしくなるとは驚愕だよ!』

トウジ的な友人A
『桃太郎隠れた才能やなぁ!』

カジさん的な誰か
『桃太郎くん、台所に立てる男はもてるぞぉ』

ケンスケ的な友人B
『だってさ?』

トウジ的な友人A
『いや、ワシはやらんぞ?』

キジ
『前時代的、ばっかみたい』

桃太郎
『ごめん、イヌ。口に合わなかったかな。』

イヌ
『いえ。私肉は食べないの。』

桃太郎
『じゃぁ味噌汁はどう?温まるよ?』

イヌ
『美味しい。』

こうして、胃袋をがっちり掴んだ桃太郎はキジ、イヌとけんけんがくがくしながらも、仲良く鬼を退治することになりました。

その時、ある時間、ある場所にて棺が開き、ムクリと起き上がる影が。

???
『・・・さて。そろそろタイミングかな。桃太郎くん。今会いに行くよ。』

ちょっとだけエロスな雰囲気をまとわせながら、登場した謎の彼こそが、最初の鬼であり、彼の最後のお供。サルなのでした。

何もせずともMAX好感度のサルが仲間に加わり、陰ながら桃太郎を支えていくことになりました。

鬼退治:サードインパクト

クルーA
『総員第一種戦闘配置』

副司令
『目標は?』

クルーA
『現在進行中です。旧小田原防衛線を突破されました。』

大量の弾幕をものともせず進行、蹂躙する鬼。

鬼が攻撃を放つ。

ドドーン!!!

クルーA
『24層すべての特殊走行が一撃で!!!』

副司令
『第10の鬼。最強の拒絶タイプか・・・。予想以上の破壊力だな。』

ミサトさん的な婆さん
『総力戦よ。すべての迎撃システムを突貫運用。わずかでもいい。食い止めて。』

鬼あらゆる攻撃をものともせず、侵攻を続ける。

クルーA
『ダメだ!あらゆる攻撃が無効化されています!!』

鬼によってほとんどの防衛システムが無効化される。

イヌがモモンゲリオンに乗り込み、迎撃に向かう。

ミサトさん的な婆さん
『0号機!?イヌ!!やめなさい!!イヌ!!!』

ロケット弾をモモンゲリオンに搭載し、ロケット弾の推進力を使って突貫をかける。

キーンッ!!ゴゴー!!!

イヌ
『桃太郎くんがもう・・・。鬼と戦わなくていいようにする!!!・・・だから!!!』

ドゴーン!!!

イヌの自爆攻撃で、あたり一面が焼け野原になる。あらゆるものは融解し、あらゆる建物は吹き飛んだ。

生命としてこの攻撃に耐えられるものは存在しないが、相手は超常の鬼である。

懸命の攻撃も虚しく、鬼は平然とたたずむ。

イヌのモモンゲリオンは自爆攻撃のため、動けず呆然と立ち尽くす。

イヌに攻撃を逃れるすべは残されていなかった。

鬼はイヌごとモモンゲリオンを一口に捕食する。

ぐちゃッ。プシューッ!!!

捕食とともに、モモンゲリオン0号機の膝から上が消え去り、残された部分から血が吹き出る。

懸命に走る桃太郎。モモンゲリオン初号機に乗り込むため、懸命にかける。

搭乗ゲートに到着し、司令官と相対する。

桃太郎
『乗せてください!!僕はモモンゲリオンパイロット、桃太郎です!!!』

ミサトさん的な婆さん
『ここに来るわ!!非戦闘員は総員退避!!!』

バゴーン!!!

鬼、司令室にたどり着き、クルー達を見下ろす。

クルー全員は凍りつき、あるものは家族の写真を握りしめ、あるものは泣き叫んだ。

桃太郎
『うおぉぉぉ!!!』

ドゴーン!!

油断した鬼に対し、側面からのモモンゲリオンのタックルが炸裂する。

ミサトさん的な婆さん
『桃太郎!!!』

鬼の強烈な攻撃。吹き飛ぶモモンゲリオンの腕。

桃太郎
『ぐぅぅ!!がああぁぁあああ!!!』

痛みに悶絶しながら、攻撃の手を緩めない桃太郎。

鬼を押し戻し、地上へと蹴り上げる。

倒れた鬼にのしかかり、鬼への攻撃を続ける。

ドガッ!!ドガッ!!ドン!!

プーンッ。気の抜けたような音とともに動作しなくなるモモンゲリオン。

桃太郎
『そんな!!エネルギーが切れた?』

停止しているモモンゲリオンに対し、鬼の強烈な一撃。

完全に沈黙するモモンゲリオン。

窮地に対して、桃太郎が覚醒し始める。

瞳孔が開き、目が見開かれる。その目は深紅に染まっていく。

桃太郎
『・・・イヌを。・・・イヌを返せ!!!』

動作を開始するモモンゲリオン。

モモンゲリオン
『グガァァァァ。』

ケモノのような唸り声を上げる。

クルーA
『そんな動けるはずがないのに!?』

覚醒したモモンゲリオンの強烈な一撃が鬼に放たれる。

グシャァア

爆散する鬼。皮膚はただれ、身体が縦に割られる。それでも鬼は反撃の手を緩めようとしない。

鬼に向かっていくモモンゲリオン。その姿はどんどん異形の姿へと変わり果てていく。

身体は深紅に染まっていき、頭上には天使の輪が出現する。

ミサトさん的な婆さん
『行きなさい!!桃太郎!!!誰かのためじゃない!!貴方自身の願いのために!!』

鬼に覆いかぶさるモモンゲリオン。鬼の頭を踏み抜く。

桃太郎
『イヌ!!今助ける!!!ふぉぉぉ!!!』

イヌ
『ダメなの。私なんてどうせ、ペットショップに変わりはいるもの。』

桃太郎
『違う!!イヌはイヌしかいない!!今助ける!!!』

手を当て、イヌを鬼から引剥ひていく。

りつこさんてきな誰か
『人の域に留めておいたモモンゲリオンが本来の姿を取り戻していく。人のかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく。』

りつこさんてきな誰か
天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で、自らをエネルギーの凝縮態に変身させているんだわ。』

りつこさんてきな誰か
『純粋に人の願いを叶える。ただそれだけのために。』

モモンゲリオンはエネルギーの凝縮体に変化する過程で、その装甲は剥がれ落ち、全てが発光していく。

りつこさんてきな誰か
『この世界の理を超えた、新たな生命の誕生。代償として古の生命は滅びる。』

ミサトさん的な婆さん
『翼を・・・。15年前と同じ。』

りつこさんてきな誰か
『そう。セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる。世界が終わるのよ。』

上空から矢が降り注ぎ、モモンゲリオンは活動を停止させる。

サル
『さぁ約束のときだ。桃太郎くん。今度こそ。君だけは幸せにしてみせるよ。』

エピローグ

も~しもねがいひと~つだけ~かなぁ~うならぁ。き~みのそばでねぇむらせて~。

 

(つづかない!)

 

まった今度をおっ楽しみに~。ばぁい。